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『昭和16年夏の敗戦』は続く・・・
2020/07/16
こんにちは!ホテルみや離宮です♪

最近こんな表紙(写真のような)の本がちょっとした話題になっているのはご存じですか?


作家の猪瀬直樹さんによる名作『昭和16年の敗戦』です。

この作品自体は1983年に発表されているのですが、時代の局面局面で「すごく参考になる」本ということで多くの著名人が取り上げるんです。少し前は小泉純一郎総理が絶賛していたり、最近では堀江貴文さんがこの本について語っていたりします。


何が書いてあるのかといいますと、「大東亜戦争の敗戦はすでに昭和16年の開戦前に予想されていた」という知られざる歴史です。私たちはまだまだ歴史を知らないなと思い知らされます。

実は真珠湾攻撃によってアメリカと開戦になる前に、当時の政府は「模擬内閣」を作り、アメリカとの戦争についてシミュレーションを行っていました(事実です)。この知られざる歴史を猪瀬直樹さんがミステリー小説のように解き明かしてゆくというノンフィクションなのにミステリーという独特の作風が魅力です。


当時「模擬内閣」で集められたのは将来を嘱望された若手の官僚や民間人。彼らが日夜国家のデータを活用し、実際にアメリカと戦争が行われたときに本当に勝てるのかを議論してゆきます。

結果は・・・・


緒戦は勝つことが出来るかもしれないが、石油資源などが持たない為、戦争が長期化すれば敗戦は必至。


まさに歴史通りの回答を出していました。


しかし結局戦争は行われたのです。それはなぜか・・・それもこの作品には書かれています。この写真にも書かれているように、


「データより空気」


これです。


何かに似ていると思いませんか?


“今こそ”読まれるべき本です。


なるほどなぁ。話題になるはずだなぁと思います。